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平成27年度 病院指標

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 22 39 80 266 543 1351 1824 1251 160

入院患者の年齢階級別患者数の指標。
当院では、70歳~79歳の年齢の入院患者が最も多く(約33%)、70歳以上の割合は約59%あります。
社会の高齢化や食生活の欧米化に伴い動脈硬化に起因する心臓や血管の病気が増加し、手術を必要とする患者さんも年々増加しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 436 3.46 3.07 0 67.94
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 274 6.34 4.87 0.36 68.39
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 234 7.16 5.68 0 62.6

○循環器内科
虚血性心疾患、不整脈、心不全、先天性心疾患など心疾患全般ならびに血管病はすべて診療対象としています。心カテーテル検査は年間1,500件、冠動脈形成術(PCI)は年間700件程度行っており、全国でも有数の件数、実績を示しています。循環器救急では急性心筋梗塞の院内死亡率は近年5%まで下がっており、重症ショック例では経皮人工心肺(PCPS)や大動脈バルーンポンプ(IABP)などの補助循環を積極的に利用して救命に努め、その効果が上がっています。不整脈治療については、上室性不整脈や致死的心室性不整脈、難治性心不全などさまざまな不整脈性疾患や薬物抵抗性心不全に対して、抗不整脈薬を用いた薬物治療はもちろん、カテーテルを用いて不整脈の原因を焼灼するカテーテルアブレーション(心筋焼灼術)や、ペースメーカや植込み型除細動器(ICD)、両心室ペースメーカによる再同期療法(CRT)といったデバイス治療などを幅広く積極的に行っています。また、大動脈弁狭窄症の患者さんには、ハイブリッド手術室にて経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)も行っています。

心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 89 25.46 25.69 4.49 68.8
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 なし 81 15.68 13.19 1.23 79.15
050163xx02x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等2 なし 52 16.23 18.04 0 68.15

○心臓血管外科
人工心肺を用いた心大血管手術症例数(開心術)は、年間300例前後と兵庫県立病院群トップの症例数をこなしています。開心術症例の内訳は、狭心症等の虚血性心疾患、弁膜症、解離性大動脈瘤を含めた胸部大動脈瘤、先天性心疾患などで、人工心肺を用いない心臓血管手術の主なものとしては、心拍動下冠動脈バイパス手術、腹部大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、下肢静脈瘤などに対する手術を行っています。
ハイブリッド手術室にて経カテーテルによるステントグラフト治療、外科手術とステントグラフト内挿術を行う手術debranchingTEVER、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI治療)など、患者さんにとって低侵襲な治療を行っています。

脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 124 20.31 18.08 30.65 74.13
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 61 16.56 19.87 11.48 62.1
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 57 14.32 15.8 26.32 74.82

○脳神経内科
脳梗塞例には抗血栓薬点滴・内服、t-PA、補液、脳保護剤点滴等で急性期治療を行い、早期よりリハビリテーションを開始しています。血栓溶解剤静注は脳梗塞例の10%以上に使用しています。リハビリテーション継続が必要な方には回復期病院への転院を、地域連携パスを使用した情報伝達によりスムーズに行っています。各種検査を行う事で診断率を向上させ、当科で可能な限りの治療の試みを行っています。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010070xx97x00x 脳血管障害 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 57 11.07 12.14 5.26 73.56
010070xx99000x 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 47 3.47 8.5 0 74.13
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 33 23.3 19.32 63.64 69.42

○脳神経外科
脳梗塞の原因として多い頸部内頸動脈狭窄症に対して平成20年4月1日に日本でもステントが保険適応となり、頸動脈ステント留置術(CAS)が限られた施設で治療できることになりました。これまでは頸部内頸動脈狭窄症に対しては全身麻酔をかけて、メスで頸部を切開して内頸動脈を露出する手術(CEA)を施行していました。心臓の冠動脈や下肢の動脈に狭窄がある場合には、カテーテル法によってステントという金属製のメッシュ構造の筒を用いて治療してきましたが、頸部内頸動脈でもやっとステント機材と手術方法(CAS)が保険医療として認められました。当センターでは循環器内科と心臓血管外科で数多くの患者さんを治療していますが、全身の血管病変の1つとして頸部内頸動脈狭窄症をスクリーニング検査しており、脳梗塞になる前に診断されて治療の相談を受けております。
脳動脈瘤の治療も従来からの開頭クリッピングと、動脈瘤の中にマイクロカテーテルを誘導してプラチナ製コイルを留置するコイル塞栓術が可能です。2010年より治療の困難な脳動脈瘤に併用する頭蓋内ステントが保険承認されまして、限られた施設で使用することができるようになりました。脳動脈瘤に対しては、病気の部位や動脈瘤の大きさなどより、患者さんにどちらの治療方法が適しているのかをカンファレンスで議論してから患者さんと相談しています。

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 14.8 10.93 6.67 81
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 8.5 7.38 0 68.5
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 11 18 17.41 0 73.36

○外科
食道、胃十二指腸、小腸、大腸、肝、胆、膵などの消化器疾患を中心に、急性虫垂炎、消化管穿孔、腸間膜動脈閉塞症などの救急疾患、鼠径ヘルニア、痔、体表の小腫瘍など幅広い分野の外科疾患をあつかっています。年間の手術総数は約160例で、その他ポリペクトミー、EMR(内視鏡的粘膜切除術)、PEG(内視鏡的胃瘻造設術)などの内視鏡的治療や、放射線科の協力の下、肝臓癌に対する肝動脈塞栓療法なども行っています。
当センターの性格上、外科手術症例の70%以上が虚血性心疾患、心臓弁膜症、心筋症、不整脈、大動脈瘤や脳梗塞などの循環器疾患を合併しています。当センターでは循環器内科、心臓血管外科、麻酔科などと協力し、このような症例においても安全に手術を行えるよう努めております。

糖尿内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 120 15.94 15.35 0 61.5
100060xxxxxxxx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 23 15 14.3 0 41.83
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 14.2 - -

○糖尿病内科
糖尿病は単に血糖値が高いというだけでなく、全身の血管が傷んでいく疾患です。その結果、眼・腎臓・末梢神経などに障害を起こし、視力低下や血液透析をしなければならなくなるといった患者さんのQOL(生活の質)を著しく損ない、さらに心筋梗塞や脳梗塞、末梢動脈疾患といった動脈硬化性疾患や認知症など重大な疾患を引き起こしてきます。
糖尿病診療に関する技術や薬物治療法は進歩してきていますが、糖尿病治療において、食事療法や運動療法を含めて患者さん自身が積極的に治療に取り組んでもらわなければ決して良いコントロールは得られません。従来より糖尿病治療の主体は患者さん自身であると言われており、糖尿病患者さんに対する療養指導・療養支援が糖尿病治療の根幹であることに変わりはありません。当科では地域の先生方と連携することにより、この「患者指導」・「詳細な病態把握」・「適切な治療」を一体とした糖尿病診療を行っていきたいと考えています。

放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 90 6.17 5.99 0 73.74
050163xx97x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等2 なし - - 8.56 - -
050170xx03001x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり - - 13.13 - -

○放射線科
放射線科の業務は大きく2つに分けられます。ひとつはカテーテルを用いた様々な疾患の治療(IVR治療と呼ばれています)、もうひとつは放射線を用いて人体の輪切りの画像を撮影するCTや磁石の力を用いて同じように輪切りの画像を撮影するMRI、あるいは放射線を発生する特殊な検査薬を注入して種々の病気の診断を行う核医学検査などの画像を見て病気の診断を行い、主治医の先生に異常の有無や病気の状態を伝える画像診断です。
当科のIVR治療では特に動脈硬化で細くなったまたは閉塞した動脈を広げる治療(経皮的血管形成術)、胸部や腹部の大動脈瘤に対してステントグラフトと呼ばれる器具を用いた治療(ステントグラフト内挿術)を中心とした血管系のIVR治療を、画像診断では一般的な胸腹部の画像診断のほか、神経放射線や脳の核医学検査画像を中心に行っています。IVR治療では血管系のIVR治療のみならず、他の様々な疾患に対してIVR治療を行っています。平成23年3月には日本IVR学会専門医修練施設の認定を取得しています。

形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170xx0320xx 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 16 59.75 55.36 56.25 73.75
100100xx97x0xx 糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2 なし - - 27.84 - -
050170xx9720xx 閉塞性動脈疾患 その他の手術あり 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし - - 37.76 - -

○形成外科
循環器疾患や糖尿病に伴う下肢難治性潰瘍を中心に診療を行っています。形成外科の専門分野である創傷治療の技術を用いて、下肢切断を回避し、できるかぎり足を温存した治療を目指しています。閉塞性動脈硬化症に伴う足潰瘍や、糖尿病足病変では、各科と連携して、個々の患者さんにあった質の高い適切な治療を行います。
身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な問題について、あらゆる手技・技術を用いて、機能のみではなく形態的にもより正常に、より美しくすることによって生活の質(quality of life)の向上を目指す外科系専門分野です。一人ひとりの患者さんに質の高い医療を提供し、形成外科の分野で地域医療に貢献することを目指しています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 10 - - - - - 1 7
大腸癌 12 - 11 - - - 1 7
乳癌 - - - - - -
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 - - - - - - 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

5大がんと呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者さんの数を、初発の UICC 病期分類別、および再発に分けて集計しています。 UICC 病期分類とは、UICC 病期分類国際対がん連合によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の 3つのカテゴリによって各がんをⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の 4病期(ステージ)に分類するものです。2015年度に退院した患者さんを集計し、集計対象期間中に複数回入院された患者さんはそれぞれ集計をしております。「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合を指します。「再発」とは、当院・他施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて患者を診療した場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 - - -
重症度 1 11 15.91 66
重症度 2 20 13.4 79.2
重症度 3 12 24.5 87.42
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -

市中肺炎とは病院外で日常生活をしていた人に発症する肺胞(はいほう:空気がたまるところ)の急性炎症です。高齢者では症状がはっきりしない場合もあります。原因菌の多くは肺炎球菌(はいえんきゅうきん)、インフルエンザ桿菌(かんきん)で、インフルエンザ流行期ではウイルス性の肺炎も頻度が高くなります。また、マイコプラズマやクラミジア、レジオネラのような細菌ではない微生物が原因となる非定型肺炎ではペニシリン系やセフェム系のお薬は無効なため、それらを念頭に置いた病歴の聴取など、鑑別が重要となります。糖尿病(とうにょうびょう)、膠原病(こうげんびょう)、悪性腫瘍(あくせいしゅよう)など基礎疾患によって免疫が抑制状態にある場合は、発症のリスクが高まるとされており、日ごろから基礎疾患や合併症のコントロールを行うことは発症の予防につながります。また、肺炎球菌に対してはワクチンがあり、接種することで発症の予防が期待できます。

脳梗塞のICD10別患者数等

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 10 3.9 79.2 9.09
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 248 22.08 75.10 33.83
その他 18 14.56 70.28 1.5
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,
脳梗塞に至らなかったもの
3日以内 16 17.5 71.81 1.79
その他 96 8.38 74.25 2.68
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,
脳梗塞に至らなかったもの
3日以内 10 22.9 70.7 13.33
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -

脳梗塞を国際的な疾病等の分類(ICD-10)に基づき、入院患者数等を見た指標。
発症3日目以内の急性期脳梗塞の患者さんが全体の約71%となっています。当院ではそういった緊急性のある疾患に迅速に対応できるよう、24時間365日患者さんを受け入れ、常時CT・MRI・超音波検査などができる万全の体制を敷いています。また、発症後3時間から6時間の超急性期脳梗塞には、t-PAという血栓を強力に溶かす薬を点滴投与する治療を優先して実施し、適応する場合には脳血管内治療(局所血栓溶解療法や血栓回収療法)を行います。t-PA適応外の患者さんやt-PA治療後に効果が十分でなかった患者さんのため、脳血管内治療専門医を中心とし、さらにこの脳血管内治療を推進していきます。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 等 226 4.54 3.93 0.44 68.42
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中 等 153 2.93 3.89 0 63.01
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 等 92 4.71 8.93 2.17 77.5

○循環器内科
虚血性心疾患について、冠動脈造影を含んだ心臓カテーテル検査は年間1,400-1,700件、冠動脈インターベンション(PCI)治療数は近畿圏ではトップレベルの年間約650~750件を維持しています。当科の累計PCI件数は13,000件以上です。PCIに関しては、あらゆる最新の器具に精通し、血管内超音波(IVUS)を積極的に使用、最適な治療を目指しています。ステント治療については、慢性期再狭窄が少ない薬剤溶出性ステント(DES)を主に使用しており、その経験も豊富です。高度石灰化病変に対するロータブレータ治療も7%の症例で行っています。難易度が高く、他院では敬遠されがちな慢性完全閉塞病変に対しても積極的に治療を行っており、最先端のテクニックを用いて、高い成功率をあげています。
心不全について、上室性不整脈や致死的心室性不整脈、難治性心不全などさまざまな不整脈性疾患や薬物抵抗性心不全に対して、抗不整脈薬を用いた薬物治療はもちろん、カテーテルを用いて不整脈の原因を焼灼するカテーテルアブレーション(心筋焼灼術)や、ペースメーカや植込み型除細動器(ICD)、両心室ペースメーカによる再同期療法(CRT)といったデバイス治療などを幅広く積極的に行っています。治療方法の選択においては、患者と時間をかけて相談を行い、安全で最も適切な治療法を選択することをモットーとしています。一方で、電気的ストームと呼ばれる致死的不整脈を繰り返すような緊急の病態に対しては、夜間休日でもカテーテルアブレーションを行うことが可能な体制をとっています。

心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612 ステントグラフト内挿術 腹部大動脈 74 2.58 11.78 0 80.19
K5606 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの) 55 2.42 14.44 1.82 68.02
K5551 弁置換術(1弁) 等 52 4.60 25.56 11.54 72.83

○心臓血管外科
腹部ステントグラフト内挿術は、「腹部ステントグラフト実施基準」を満たした施設で、実施医基準に合格した経験のある専門医によって行われます。術前にはCT等の画像診断を含む数種類の検査を行い、動脈瘤およびその周辺部位を確認します。ステントグラフト内挿術では局部、局所もしくは全身麻酔下で鼠径部を小さく切開し、ステントグラフトのデリバリーカテーテルを大腿動脈内に挿入します。血管造影法により、血管内を進むカテーテルの動きや腹部大動脈の動脈瘤の状態を確認し、その後、ステントグラフトを腹部大動脈瘤の適切な位置に挿入します。
虚血性心疾患の治療としては以下の3つがあげられます。このうち、薬物療法は治療の基本で、通常は薬物療法を行った上で、冠動脈インターベンションや冠動脈バイパス術を行います。循環器内科が冠動脈インターベンションを担当し、心臓血管外科が冠動脈バイパス術を担当しています。
1.薬物療法、2.冠動脈インターベンション(心臓カテーテル治療)、3.冠動脈バイパス術 冠動脈バイパス術とは狭くなったり詰まった冠動脈の遠位側に別の血管(バイパスグラフト)をつないで低下した冠動脈の血流を改善する手術です。バイパスグラフトとしては胸の内側を走行する内胸動脈、前腕を走行する橈骨動脈や下肢の内側を走行する大伏在静脈などがあります。これらのバイパスグラフトを組み合わせて冠動脈バイパス術を行います。

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 49 0.59 1.18 0 68.16
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 19 3.47 7.11 0 67.05
K6335 鼠径ヘルニア手術 等 18 1.28 5.61 0 75

対象疾患
○外科
食道、胃十二指腸、小腸、大腸、肝、胆、膵などの消化器疾患を中心に、急性虫垂炎、消化管穿孔、腸間膜動脈閉塞症などの救急疾患、鼠径ヘルニア、痔、体表の小腫瘍など幅広い分野の外科疾患をあつかっています。年間の手術総数は約160例で、その他ポリペクトミー、EMR(内視鏡的粘膜切除術)、PEG(内視鏡的胃瘻造設術)などの内視鏡的治療や、放射線科の協力の下、肝臓癌に対する肝動脈塞栓療法なども行っています。

脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 46 3.35 9.43 8.70 73.65
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 30 1.33 14.47 10 79.67
K1781 脳血管内手術(1箇所) 16 3.94 42.63 43.75 60.56

○脳神経外科
脳血管撮影と脳血管内治療は、まず穿刺針で動脈を穿刺してガイドワイヤーとカテーテルを一体に動脈のなかを進めていきます。脳血管撮影は脳血管に少しだけカテーテルを入れて造影剤という液体を注入して動画撮影します。ところが脳血管内治療では病気となっている部位までさまざまな器材を進める必要があり、さらに検査よりも脳の深部へと進む必要があります。脳血管撮影は造影剤を注入できればよいためカテーテルもさほど太くはありません。脳血管内治療では拡張するためのバルーンやステント、あるいは閉塞するためのコイルなどを進めるためすべての道具が脳血管撮影のカテーテルよりも太くなり、さらに脳の深部へと進めるため脳血管撮影とは比較にならない危険性があります。当センターでは、脳血管撮影は肘の動脈から穿刺しますが、脳血管内治療では大腿部のより太い動脈を穿刺しています。
頸動脈ステント留置術について、脳梗塞の予防効果を期待できる治療は、頸部内頸動脈狭窄症に対しての頸動脈内膜摘出術(CEA)という脳神経外科手術と脳血流検査異常のある場合の頭蓋内-外バイパス手術です。一方でカテーテルを用いる頸動脈ステント留置術(CAS)が頸動脈内膜摘出術(CEA)の危険な患者さんに対して平成20年4月に保険承認となりました。頸動脈ステント留置術は保険承認にあたって手術を施行してもよい施設と実施医を認定するという厳しい制約のもとで治療が始まりました。当センターは脳血管内治療指導医、専門医が在籍して承認当初から認定を受けており、CASを約492症例に行なってきました。

放射線科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 100 1.19 4.11 0 72.85
K6153 腹腔内血管塞栓術(その他のもの) 等 10 1.10 3.80 0 74.2
K613 腎血管性高血圧症手術(経皮的腎血管拡張術) - - - - -

○放射線科
当センター放射線科のIVR治療では特に動脈硬化で細くなったまたは閉塞した動脈を広げる治療(経皮的血管形成術)、胸部や腹部の大動脈瘤に対してステントグラフトと呼ばれる器具を用いた治療(ステントグラフト内挿術)を中心とした血管系のIVR治療を、画像診断では一般的な胸腹部の画像診断のほか、神経放射線や脳の核医学検査画像を中心に行っています。IVR治療では血管系のIVR治療のみならず、他の様々な疾患に対してIVR治療を行っています。平成23年3月には日本IVR学会専門医修練施設の認定を取得しています。

形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 18 4.61 46.78 22.22 72.72
K0842 四肢切断術(足) 等 17 10.53 54 58.82 68.24
K0843 四肢切断術(指) 等 - - - - -

○形成外科
重症下肢虚血とは、動脈が閉塞することによって足の慢性的な痛み、潰瘍、壊疽が生じた状態です。形成外科では潰瘍や壊疽などの難治性潰瘍に対して治療を行いますが、血流がない創傷では傷が治ることはありません。当院では心臓血管外科、循環器内科、放射線科などの各科と連携し、血管内治療やバイパス術などによって、血流を改善します。形成外科では傷が治るだけの血流があるかどうかを皮膚の血流を測定する機器などによって確認します。そして十分な血流があれば壊疽を生じた部分だけを切断し、できる限り足を残した状態での治癒を目指します。また、足の趾などを切断された方は、通常の靴では歩きにくく、また傷が再発しやすい状態になるため、特別な靴を作成することによって再発を予防していきます。
糖尿病によって、下肢の神経障害や血流障害が生じたために起こる足の病変で、足の変形や、胼胝・鶏眼などから潰瘍が生じます。感染を併発することも多くあります。当院では糖尿病・内分泌内科などの各科と協力し、血糖のコントロールを行いながら、潰瘍に対する治療を行います。膿を体の外に出す処置や、抗生剤の点滴などにより感染をコントロールし、植皮術や皮弁術などを用いて足の潰瘍を治療していき、感染による切断を回避した治癒を目指します。治癒後は足の変形と知覚障害から再発することも多く、フットウェアの調整や、足白癬や陥入爪などの治療も行い、再発を予防していきます。

脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻 等 14 19.64 15.5 35.71 67.71
K386 気管切開術 - - - - -
K154-3 定位脳腫瘍生検術 - - - - -

○脳神経内科
虚血性脳血管障害、神経救急疾患、神経免疫疾患、神経変性疾患を幅広く診療し、治験も積極的に参加しています。
対象疾患して、脳梗塞、一過性脳虚血発作、迷路性めまい、末梢神経障害(ギラン・バレー症候群、フィッシャー症候群を含む)、てんかん、筋疾患、多発性硬化症、重症筋無力症、髄膜脳炎、脳症、脊髄小脳変性症、パーキンソン病・症候群、運動神経疾患、脊髄炎、失神、プリオン病、ミトコンドリア病など幅広く診療しています。

糖尿内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) - - - - -
K5481 経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの) 高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテルによるもの - - - - -
K0701 ガングリオン摘出術(手) - - - - -

○糖尿病内科
血糖値がかなり高くなると、口渇・多飲・多尿・体重減少といった自覚症状が出現し、極度に高くなると糖尿病ケトアシドーシスや高血糖高浸透圧状態が生じて昏睡や死亡に至ることもあります。高血糖が比較的軽度であれば、ほとんど自覚症状はありませんが、その程度の血糖値であっても上記のような重篤な合併症を引き起こしてしまうところが糖尿病のやっかいなところです。また、血糖値を単に下げていくだけでは低血糖が生じる可能性が出てきます。低血糖が高度になると昏睡や場合によっては死亡することもありますし、最近では低血糖が心筋梗塞や認知症の誘因になるとも考えられています。したがって、高血糖にも低血糖にもならないように血糖コントロールを行う、いわゆる「血糖コントロールの質」の改善が望まれるようになり、糖尿病診療は大きく変わってきています

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 17 0.31
異なる 24 0.43
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 36 0.65
異なる - -

入院医療費の支払い制度(DPC包括医療費支い制度)から見た入院患者数と保険請求した患者数割合の指標。
入院の合併症として代表的な、会計上使用するDPC分類から4つの患者数等を集計。
なお、「180040手術・処置等の合併症」は、国際的な疾病等の分類(ICD-10分類)の表現を用いた分類表現であり、主病名の治療よりも入院中に他の合併症の医療資源が優先される分類であり、当院は0.65%であった。

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  • 外来診療担当表
診療時間
初診 9:00-11:30
再診 予約制
079-293-3131
休診日 土・日曜日、祝日、
12月29日から1月3日
TEl 079-293-3131

診療科ごとの休診日は外来診療担当表をご覧ください。

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