各診療科のご紹介
放射線科
科の概要・特色
1.放射線科のご案内
当センター放射線科は循環器病センターの放射線科としてその特色をいかすべく、血管系IVR、神経放射線・脳核医学を中心に行っています。診療は閉塞性動脈硬化症の治療を中心に行い、診断部門では各種画像診断を担当しています。平成23年3月に日本IVR学会専門医修練施設の認定を取得しました。
2.IVRとは
放射線科医の行う業務として画像診断は重要ですが、この画像診断を応用し、従来診断的手段でしかなかった血管造影、X線透視、超音波、CTの画像をもとに体内に細い管(カテーテル)をいれて病気の治療を行うことをInterventional Radiology(IVR:インターベンショナルラジオロジー)といいます。IVRは手術を必要としないため、身体にあたえる負担が少なく、病気の場所だけを正確に治療でき、入院期間も短縮できるなど優れた特徴を持っています。高齢者や状態の悪い進行ガンをふくめたガンの治療に広く応用され、その他に緊急状態(大出血)からの救命や、血管などの閉塞あるいは動脈瘤に対する治療にも有効な治療方法です。IVRには動脈塞栓術、血管形成術、大動脈ステントグラフト内挿術といった血管系IVRと生検、胆管、膿瘍ドレナージ、ラジオ波凝固療法といった非血管系IVRがありますが、当院放射線科においては閉塞性動脈硬化症に対する経皮経管的血管形成術を中心とした血管系IVRを積極的に行っています。手術的加療と比較し、低侵襲で入院期間も短く、また腸骨動脈領域については長期成績も良好であり、技術的困難の伴う完全閉塞性病変にても90%の症例で技術的成功が可能で適応が広がりつつあります。
3.高度先進医療機器 64列MDCT, 3T MRI装置の活用
H18年2月にMDCTが64列の検出器にバージョンアップされました。これでより短時間で詳細に心臓の検査をすることができます。また動脈硬化症の患者さんの検査のための下肢血管造影は外来でCTでできるようになり、検査入院をして侵襲的な血管造影をしなくて済むようになりました。MRIでも心臓の撮像が可能で、心機能をみたり心筋梗塞などの心筋障害部位を描出することができます。H19年4月より3T MRI装置が稼働しています。3T MRIは1.5T装置と比較して2倍の空間分解能を有する画像を撮像でき、同じ空間分解能なら半分の時間で撮像できるメリットをもっています。また3T装置の特徴として造影剤容量を減量してもMRA(MRアンギオ)において鮮明な画像を得やすくなります。他に出血や静脈病変の検出を向上させることができます。
4.放射線科の今後
このように放射線科の分野はますます高度化・細分化されていきますが、私たちはこの放射線科の領域で医療に大きく貢献できるように努力しています。また放射線科は当然のことながら医師のみではなく,放射線技師・看護師とのチーム医療として成り立っています。チームワーク,協調性を尊重し,高度な医療を邁進しながら患者さまのためになり,地域医療に貢献するのは当然のこと,世界に発信できるエビデンスをうちたてる医療を目指すようにしています。