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心臓血管外科

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専門治療・検査

腹部および胸部大動脈瘤

大動脈瘤ってどんな病気?

社会の高齢化や食生活の欧米化に伴い動脈硬化に起因する心臓や血管の病気が増加しています。このうち、大動脈の壁に動脈硬化などが原因で弱い部分ができて壁が薄くなって大きく膨らんでくる病気が大動脈瘤です。動脈瘤ができても、血管の機能は低下しないのでほとんどが無症状ですが、破裂すると激烈な腹痛や胸痛が起こり、大出血によるショックによって90%以上の人が死亡する恐ろしい病気です。欧米では、この病気をサイレントキラー(沈黙の暗殺者)と呼ばれています。ですから、破裂する前に動脈瘤を見つけて治療することが重要なポイントになってきます。

大動脈瘤ができる部位としては、腹部が最も多く60~70%を占めます。残りが胸部あるいは胸部から腹部にまたがる部位にできます。

大動脈瘤は、50歳を超えるとその頻度が徐々に増加し、男性が女性の2~6倍多いといわれています。腹部大動脈瘤の破裂は65歳以上の男性の1~3%に発症するといわれています。また、喫煙、高血圧、高コレステロール血症やその他の動脈硬化性疾患(狭心症、心筋梗塞、下肢の閉塞性動脈硬化症)も動脈瘤の形成に強い関連があるといわれています。

大動脈瘤の部位による分類図

早期発見と診断について

ほとんどが無症状ですので、ほかの病気の精査中に超音波やCT検査によって偶然に発見される場合が多いです。腹部に拍動性腫瘤を触れることもありますが肥満の方では触れることはできません。ですから、大動脈瘤の危険因子がある方は、超音波やCTによる検査をお勧めします。具体的には、65歳以上の高齢者で、喫煙、高血圧、高コレステロール血症やその他の動脈硬化性疾患を持っている方は、早めの検診をお勧めします。当センターでは、このような検診を積極的に実施していますのでぜひ相談してください。

治療について

動脈瘤はいったん破裂してしまうと、半分の方は病院到着前に死亡し、病院に到着して緊急手術をしても30~50%の方が死亡されます。破裂前に手術をすれば、腹部では1%、胸部では5%の死亡率となり、安全に治療することができます。大きさとしては、5cmを超えると破裂の危険性が高くなりますので、治療が必要です。治療としては、開腹あるいは開胸手術で人工血管に取り替えるのが一般的ですが、最近ではお腹や胸を切らずに経カテーテル的に治療するステントグラフト内挿術も行われています。当センターでも2003年4月から臨床応用を開始しており、現在までに腹部で120例、胸部で95例に行っています。この治療法は、股の付け根の小切開創から経カテーテル的に治療するので術後の侵襲が少なく術後1週間での退院が可能であり2~4週で通常の日常生活へ復帰できる低侵襲治療です。外科治療と比べて術後の合併症や死亡率が低く、手術のリスクが高い症例や高齢者には特に有用な治療法となっています。当センターではステントグラフト内挿術実施の施設基準を満たし3名の指導医が治療に当たっておりますので、動脈瘤と診断された患者様は安心して当センターに受診していただければと思っております。

また、胸部の大動脈瘤で動脈瘤の範囲が広くステントグラフトを留置する部位がとれないような症例では、外科手術とステントグラフト内挿術を組み合わせて行うハイブリッド手術も積極的に行なっています。これには、弓部大動脈瘤人工血管置換術+下行大動脈瘤に対する2期的ステントグラフト内挿術を行ったり、頚部動脈分枝に対するバイパスを作成してからステントグラフト内挿術を行う方法(debranching TEVAR)があり、いすれも侵襲が少なくリスクの高い症例には有用な治療法となっています。

腹部大動脈瘤に対する外科手術

人工血管 瘤壁による人工血管のラッピング

腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術

術前 術後 ステントグラフト内挿術 従来の開腹手術

胸部下行大動脈瘤に対する治療

外科手術 ・人工心肺装置の使用・大きな開胸創が必要・術後の創部の痛みが強い・術後の回復が遅れる 血管内治療(ステントグラフト内挿術) ・開胸操作、人工心肺装置が不要・手技が簡単で低侵襲、術後の回復が早い

胸部大動脈瘤に対するハイブリッド手術

77歳、女性:広範囲胸部大動脈瘤 89歳、男性:遠位弓部大動脈に径8cmの嚢状瘤

大動脈解離

大動脈解離とは

大動脈の壁の内側に亀裂が入り、そこから血液が壁の中に入り込み、竹を割ったように大動脈の壁が裂けていく状態です。
大動脈の壁が裂ける時に、通常は胸や背中の激しい痛みを伴います。
動脈が裂けた部分の外側の壁は非常に薄くなっており破裂の危険があります。
また動脈の枝の根元が押しつぶされることにより血流障害を起こすことがあります。
このため厳重な血圧の管理が必要であり、心臓の近くに病気が及ぶ場合は緊急手術が必要となります。

大動脈解離画像

大動脈解離の分類

心臓の近くに病気が及ぶものをA型、心臓の近くに病気のないものをB型と分類します。
(分類を提唱した施設の名称を使用し スタンフォードA型、スタンフォードB型と呼ばれます。)
A型では、心臓を包む袋と心臓の間に出血することも多く、この場合は心臓が圧迫されショック状態となります。
また、心臓の出口の弁が壊れ、逆流を起こすことにより心不全を来したり、心臓を栄養する動脈(冠動脈)の根元が閉塞して心筋梗塞を伴うこともあります。
A型は放置すると発症から24時間以内に約半数の方が、48時間以内には8割の方が無くなると言われています。

上行大動脈に解離が起こると 大動脈解離 胸背部痛以外の症状

大動脈解離の治療

A型のほとんどは緊急手術の対象となります。
B型では、血圧を下げて破裂を予防する治療が原則ですが、血流障害を来した場合や、破裂の徴候がある場合には手術が必要となることがあります。
また、大動脈解離では急性期を無事乗りきった場合でも、将来動脈か拡大し大動脈瘤となった場合は破裂の予防のために手術が必要となる場合がありますので、退院後も血圧の治療を続け、定期的に動脈の変化をフォローすることが大切です。

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